コウネとは牛肉の肩バラ肉のことで、広島県以外では「ブリスケ」や「前バラ」、「肩バラ」とも呼ばれています。脂の塊ごと薄くスライスしたコリコリ食感の脂身と、歯応えのある赤身の組み合わせがクセになる広島の伝統食!美容にいいコラーゲン・ゼラチンも豊富に含まれています!
肩バラ肉と聞くと、どの牛にも含まれそうな部分だし、なぜ広島だけでしか食べられていないのか、不思議に思いませんか?実は、他県の人たちが全く口にしていないというわけではないんです。広島県では、肩バラ肉の部分を単体で切り落として食べているのですが、他県では、別部位の一部として一緒に切り分けられているため、知らないうちにみなさん口にしているというわけなんです。
コウネが広島で親しまれるようになった背景には、地域特有の食文化があります。昔から肩バラ肉の脂身を薄くスライスして焼肉やすき焼きで楽しむ調理法が広島で発展し、その独特の味わいが地元の人々に愛されてきました。かつては老舗焼肉店でしか味わえない希少な存在でしたが、2010年代からお好み焼き店での提供が増え、5年ほどでファミリー焼肉店でも定番化。現在では、広島の焼肉文化を象徴する一品として多くの人に親しまれています。